こんな不安ありませんか?

まわりの子がもうひらがなを読めるし、書ける子もいる…



うちの子、まだ自分の名前しか書けないんですが、
大丈夫でしょうか?
現役保育士歴26年の私が、実際によく聞かれる質問なんです。
この記事を読んで、小学校入学前にどこまでできていたらいいのかという不安を少しでも解消させてくださいね。
保育士のリアルな現場感覚


保育士を26年間してきて、たくさんの子供たちの成長を見てきました。だいたい何歳ぐらいで何ができるのか、というリアルな現場感覚をお伝えします。
初めはひらがなを形で覚えている
3歳頃の子どもたちは、ひらがなを読んでいるのではなく、形で覚えています。
まず、紙パンツに書かれている名前を覚えることが多いんですよ。ママの字体で、形として覚えています。
読めなくても個人マークがあるので大丈夫


保育園では名前を読めない時期に個人マークを使っています。皆さんも、見たことがあるのではないでしょうか?
無理に覚えさせようとしないし、個人マークを使っているので自分の物がわからなくなることはないので、安心してください。
発達は、それぞれに違って当たり前。しかも早生まれのお子さんをお持ちのママは焦ってしまいがちですが、わからなくて当然です。
4歳頃に名前を読める子が増えてくる


今までは名前全体を形としてとらえていたけど、4歳ごろから自分の名前の1文字がわかるようになります。
文字が読めるようになってくると、絵本を見ている時に「これ、はるとのはと同じ!」と気づくようになり、ひらがなへの関心が高まっていきます。
「名前だけ書けていればOKだった」という声も実際にある
【幼少期には体をたくさん動かすことで脳の発達が促される】ということを実践し、自分の名前だけ読める状態で小学校入学を迎えた、という話を聞いたことがあります。
文部科学省の「幼児期運動指針」でも、以下のように言われています。
運動を行うときは状況判断から運動の実行まで、脳の多くの領域を使用する。すばやい方向転換などの敏捷な身のこなしや状況判断・予測などの思考判断を要する全身運動は、脳の運動制御機能や知的機能の発達促進に有効であると考えられる。
文部科学省の「幼児期運動指針」
それでも“読み書きゼロ”はちょっと大変な理由


文部科学省の「平成24年度幼児教育実態調査」によると、年長(5~6歳)の時点で男女ともに90%がひらがなが読めるという結果が出ています。
そのため、ひらがなを読めない状態で入学した場合、どんなことに困るのかを解説します。
入学後すぐに国語の授業が始まる


全国の多くの公立小学校では、1年生の1学期のうちにひらがな・カタカナをしっかりマスターするという進め方のところが多いようです。
そして、「音読・プリント」の宿題が出ます。
ひらがなが読めないと宿題を進めることが難しくなり、家庭での学習もやる気が出なくてダラダラしてしまうかもしれません。
苦手意識がつくと、本人がしんどくなりやすい
教科書や黒板の指示が読めないと、先生の話を聞いても内容が把握しづらくなってしまい、授業についていけなくなる可能性があります。
そして「勉強がイヤ!嫌い!」となってしまい、悪循環になってしまうことも。
そうならないためにも、入学前にお家でひらがなに触れさせたいですよね。
次の章では、入学前の対策を紹介します。
【入学前】ひらがな対策


ママが必死になりすぎたら子どもは嫌がってしまいます。楽しく自然に覚えられるように、工夫してやってみましょう。
3歳頃・おもちゃで興味付けを
自然とひらがなに興味を持つように、ひらがなが書いてあるおもちゃで遊ばせてください。
保育園でもひらがなが書いてある積み木などで遊ばせているうちに、ひらがなに興味を持ち始める子がいます。







おもちゃのサブスクって知っていますか?
おもちゃのサブスクは、定期的に自宅におもちゃを届けてくれるサービス。もちろん、ひらがなのおもちゃもありますよ。
詳しくは、【現役保育士26年が解説】おもちゃのサブスクおすすめで解説しています。
自分の名前練習
自分の名前(フルネーム)のひらがなを読めるようになったら、書く練習をしましょう。
4歳頃・日常生活で「ひらがな」を見せる・読む
簡単にできることばかりなので、やってみてください。
- ひらがな表をリビングやトイレの壁に貼る
- 絵本、看板、食品パッケージなど、「ひらがな」が出てくるものを一緒に読む
- ひらがなカードやカルタで遊ぶ(ゲーム感覚で習得)






ひらがなを楽しく覚える絵本
絵本が大好きなお子さんへ、おすすめ絵本を紹介します。


5~6歳頃・ひらがなを書く練習
無料で線なぞり・ひらがな練習プリントをダウンロードできるサイトを紹介します。
まずは、簡単な線や丸から始めてくださいね。
鉛筆をうまく持てないお子さんや、筆圧が弱いお子さんでも書きやすい鉛筆もあります。


まとめ:入学前にひらがなを読めるようになっている子が多い


「自分の名前だけ書ければいい」と考える方もいますが、実際には年長(5~6歳)の時点で男女ともに90%がひらがなが読めます。
子どもの発達に合わせたひらがな対策をまとめました。
- 2~3歳→ひらがなが書いてあるおもちゃで遊ばせる
- 4歳頃→日常生活で「ひらがな」を見せる・読む(絵本、カルタ、ひらがな表など)
- 5~6歳頃→ひらがなを書く練習



発達は個人差があって当たり前。そのうちできるようになるので、焦らずに進めていきましょう。
関連記事

